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人間工学応用事例(GPDB)・GPDB表彰

ED-153 コードレスキャニスター掃除機(EC-ASシリーズ/EC-APシリーズ)

画像

概要
製品の概要
  • 世界最軽量※、標準質量2.9kg(本体質量1.8kg、手元1.1kg)の軽量ボディを実現
  • コードレスで部屋から部屋へ、掃除がスムーズ
  • コードレスなのに強力パワー
人間工学的配慮視点
  1. 従来の電源コード付きキャニスターの使用上の不満点等をアンケート調査やユーザビリティテスト等で調査した結果、「コードの抜き差しやからまり等の煩わしさ」「持ち運びや掃除時の本体の重さ」が課題として多く挙がりました。そこで、コードレス化と軽量化を設計目標として開発を進め、世界最軽量のコードレスキャニスター掃除機を実現しました。
  2. 掃除の準備から部屋の各所掃除を想定したタスクにおいて、使いやすさを評価([対象者]30~60歳代女性 n=12)した結果、階段掃除時の腕の筋肉への負担が、当社コードレススティックに比べ、最大約20%軽くなっていることが実証されました。特に「長・短撓側手根屈筋(手を甲側に曲げる筋肉)」で有意差が確認されたことから、段差等でのヘッドの持ち上げ時に、手元の軽量化が効果的であることを確認しました。
  3. 更に、部屋全体の掃除における動作解析から、「移動距離」「タスク完了時間」「腰の曲がり角度」についても、新製品の優位性を確認しました。当社のコード付きキャニスター掃除機に比べ、移動距離(平均値)は約69%短縮、タスク完了時間(平均値)は約54%短縮、腰曲がり角度(平均値)は約19%低減されました。コードレス化により、コードの抜き差し等が不要となったことや、軽量化によるスムーズな移動が可能になったことに加え、電源コード付きキャニスターと同等のパワーを備えたことで、身体への負担軽減に繋がったと考えます。
開発秘話

嫌いな家事で常に上位にランクインされる掃除。原因の一つは身体への負担でした。昔ながらの電源コード付きキャニスターは、手元は軽いものの、本体が重く、準備や片付け時の持ち運びが大変。また電源コードの抜き差しが必要なので、掃除を始める際や部屋から部屋への移動時、腰を曲げる必要がありました。昨今ではコードレススティックのシェアが伸長、電源コードの抜き差し不要でサッと使えてサッとしまえるものの、モーターやバッテリーの重さが全て腕にかかってしまうため、家全体を掃除しようとするとかえって身体への負担が大きくなっていました。そんな『大変で面倒な掃除』という常識を『ラクで楽しい掃除』に変えるべく、キャニスターの良さとスティックの良さを併せ持った掃除機の開発に着手。新モーターを採用する等、電源コード付きキャニスターと同等のパワーを保ったまま、世界最軽量※、標準質量2.9kgのコードレスキャニスター RACTIVE Airの開発を実現しました。

※パワーブラシタイプのキャニスター掃除機において。
  標準質量(本体、バッテリー、ホース、パイプ、吸込口の合計質量) 2.9㎏。
  当社調べ。2017年11月22日現在。2017年9月14日発売。


評価結果データ
特許・意匠登録番号

出願中 (2017年12月現在)

推薦者

佃五月 (シャープ株式会社)

お問い合わせ
企業名・担当部署名

シャープ株式会社 健康・環境システム事業本部

担当者名

加藤篤史

e-mail

katou.atusi@sharp.co.jp

その他連絡先

(共同研究者)
シャープ株式会社 佃五月
兵庫県立工業技術センター 平田一郎、後藤泰徳

掲載URL

http://www.sharp.co.jp/souji/feature/ecas/

製品発売時期

2017年9月

更新日

2017年12月21日



 


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