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人間工学応用事例(GPDB)・GPDB表彰

人間工学グッドプラクティスデータベースとは?

 1. 人間工学グッドプラクティスデータベースとは?

グッドプラクティス(Good practice)とは、「良好実践、良好事例」のことであり、人間工学的に設計された製品事例や、労働条件・環境を人間の諸特性に適合させた職場改善事例、バリアフリー・ユニバーサルデザイン導入による生活しやすいまちづくり事例、リスクマネジメント視点による組織人間工学事例など、その対象は幅広くあります。既に商品化されている製品や企業内で導入されている良好事例などについて、皆様から情報を提供頂き、どなたでも閲覧・活用できるように「人間工学グッドプラクティスデータベース」として整備致します。
2010年7月より、工芸部門を新規に募集を開始いたしました。生活に身近な工芸品に関するグッドプラクティスを対象として、手仕事の中に隠された良好な人間工学実践事例の発掘を目的としています。
工芸品(Craft Works) と人間工学の関わりを探り、手仕事の中に隠された良好な人間工学実践事例を発掘し、工芸品を人間工学的に捉えることで、日本の「匠の技」、「用の美」の中に、人間工学を再認識することができ、「使いやすさ」の設計を学ぶことができます。一方、製造業者や手仕事の職人は、先人から受け継いだ経験と勘が人間工学的にも裏付けされることに気付くことが期待され、相互交流と対話から、産官学民連携の芽が生まれることを期待しています。

 2. グッドプラクティス データベースの開設趣旨

  • 「人間工学」という学問・用語は、近年広く一般の方にも知られるようになりつつありますが、人間工学の具体的な実践事例・応用分野(適用範囲)・有効性などについては、必ずしも充分かつ正確に浸透しているとは言えません。本データベース事例を提供することにより、人間工学の応用分野について広く社会に情報提供し、人間工学の社会への普及・浸透および実践応用の促進をねらいとしております。
  • 製品開発における現場では、認定人間工学専門家資格を有するにもかかわらず、必ずしも企業組織内で同資格の認知度は高くないことや、企業における製品開発においても人間工学応用に関する必要性の認識やコンセンサスが得られないなど、人間工学の更なる啓発・普及活動が求められています。
  • 一方で、労働安全衛生の観点からは多様化する労働形態に対応すべく、働く人々の安全・健康に対する予防策の必要性が唱えられています。人間工学的良好実践・改善事例はこれまでにも様々な職場で導入されており、各々の職場の特性に応じた職場改善のための創意工夫や現場の知恵が存在します。しかしながら、そのような叡知を集約し、社会全体にその効果を提供し相互利用できるような有効な仕組みはこれまでに提供されていませんでした。
  • 以上のような問題意識にたち、日本人間工学会広報委員会では製品設計・商品開発に関する事例の収集(ergonomic DESIGN部門)および、労働条件・環境を人間の諸特性に適合させた職場改善事例の収集(ergonomic GOOD PRACTICE部門)を行い、データベースとして公開することを検討してまいりました。人間工学が「面白いもの」であり、「役に立ち」、「私たちの生活を豊かにするもの」であるということを、実感いただければと思います。多くの皆様からのご支援・ご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

 3. データベース利用の想定ユーザ

  • 人間工学初学者および人間工学に関心のある方
  • 企業内において、製品開発・製品設計に従事されている方
  • 企業内において、安全衛生に関する業務(産業保健スタッフなど)に従事されている方
  • まちづくりなど、公共空間における政策立案(公官庁・地方自治体など)に従事されている方
  • 人に優しいものづくり・まちづくりに関する非営利団体(NPO/NGO)における実務者
  • 高等教育機関において、人間工学を指導している教員など
  • 研究所などで人間工学に関する研究に従事している方

 4.表彰委員会との連携

  • 人間工学の更なる普及・啓発を促進するために、表彰委員会との連携によりデータベースに登録頂いた事例に関する表彰制度が平成24年度からスタートしました。

 


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