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英文抄録の書き方

英文抄録は論文要旨であり,雑誌「Ergonomics abstracts」に掲載される可能性がある.それゆえ,国際情報サービスに役立つように,以下の諸点に注意する.なお,ネイティブチェックを受けることを推奨する.

1.
200語以内に簡潔にまとめられており,しかも論文に取り扱う範囲,その要点,おもな結論などを示したものとする.
2.
抄録は,第三者の立場で書かれた論文の要旨であるからして,著者の立場を強調したり,主観的評価(It is interesting that ……などのような)は書くべきではない.
3.
表題を読めばわかることはなるべく省略し,また繰り返しを避ける.
4.
なるべく一般的な用語を用い,俗語,特殊用語,国際的に認められていない略語は用いない.
5.
本文中の図,表,式を引用しない.また他の文献の引用もできるだけ避ける.
6.
行を改めて書くことはなるべく避ける.
7.
その構成は一般的に以下の順序をとる.主題に関しての一般的動向や研究の意義の説明は不要である.

  1. 論文の論じている範囲と研究の目的
  2. 研究実行の手段や方法(新しい方法の場合は原理,適用範囲,精度などにも言及する)
  3. 新しい結果
  4. 結論と現象の解釈
8.
実際の記述で問題となる例を,以下に具体的に示す.

  1. 一人称の代名(I,We)は用いてはならず,the author(s) もなるべく使わない.
  2. 抄録は現在形で書くのが普通である.ただし研究の実行,その具体的内容,結果の説明の場合には,現在完了形,過去形を用いることもある.
    1. An evaluation of fatigue on driving performance has been studied…….
    2. Measurement was made over a range of temperature…….
  3. 抄録の最初の文章では,論文の主題と研究の目的とを述べるのが適当である.その際,theoretically, experimentally, comprehensively, thoroughly, brieflyなどの単語を用いて主題をどのように取り扱ってあるかを書く.
  4. 表題を抄録のなかで繰り返さないためには,次のように定冠詞を用いてつなぐとよい.
    1. Analysis of Dynamic Human Characteristics
                           Taro YAMADA
    2. The (human) characteristics discussed comprises…….
  5. 普通の文章ではおもな動詞が最後にくるが,抄録の初めではわかりやすくするために動詞を前のほうへもってくることがある.
    1. 普通文
      An evaluation of matching between man and education systems is given …….
    2. 抄録
      An evaluation is given of matching between man and education systems for …….
  6. 抄録の内容を示すために,たとえば“扱った”,“論じた”,“……に関して……した”というような動詞を用いると便利である.
    1. be reported : Simulation model and system design of clinical laboratory activities were reported.
    2. be discussed : Analysis of bilateral auditory discrimination was discussed.
    3. be considered : The role of the blinking during perceptual activities was considered.
    4. be presented : Date were presented on the effect of …….
  7. 以上のほか,次のような表現が抄録によく用いられる.
    1. The present paper deals with…….
    2. This paper describes some experiments with…….
    3. The problem investigated involves…….

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