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人間工学応用事例(GPDB)・GPDB表彰

ED-147 みんなのカレンダー

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概要
製品の概要

視覚に障害を持つ人にとっても「数字が見やすい」ことを目指して開発したUDカレンダーです。祝祭日の表示方法を工夫し,色弱の人にも配慮したほか,メモ欄の書きやすさにも配慮し,見やすく,書きやすい実用性の高いカレンダーとなっています。

人間工学的配慮視点

老眼や白内障の人にとっても見やすいことが実証されたUDフォントである「みんなの文字」の設計ノウハウをベースに,カレンダー専用の1から31までの数字をデザインしました。
カレンダーの読みやすさについては,試作品と他社製品を対象とした読み取りタスクによる実証実験を実施し読みやすさの定量評価を行い,高い評価値を得ました。実験には高齢者の方にも参加して頂いております。
カラーUD対策として,最も気にする人が多いとされる「大安」にのみ両端に*を付け,色だけに頼らない表示を採用しています。さらに祝祭日(旗日)は,日の丸をモチーフとした表示として,カラーUDへの配慮だけでなく,認知科学的にもわかりやすくデザインしました。またメモ欄は書きやすい行間隔を維持しながらも,3行分確保し実用性も高めました。

開発秘話

担当者写真

開発当初、カレンダーの視認性を追求するだけでなく、カレンダーとしてのユーザビリティについても工夫した試作品を作成しました。しかし、自信を持って発売元のカレンダー会社に持ち込んだところ、既存製品で似ているものがあるとの理由で、不採用になってしまいました。1から31までのすべての数字を「みんなの文字」をベースに、このカレンダー専用にデザインし、見やすさについては絶対の自信があっただけに、残念でならなかった。しかし、祝日の意匠を現在のデザインに改良し、2015年版を発売することができました。


評価結果データ
推薦者

矢口博之

お問い合わせ
企業名・担当部署名

(一社)ユニバーサルコミュニケーションデザイン協会

担当者名

中川 雄記

e-mail

jimukyoku@ucda.jp

その他連絡先

東京電機大学 矢口博之(yag@rd.dendai.ac.jp)

掲載URL

https://www.nkcalendar.co.jp/calendar/item/index.cgi?c=item1-zoom&pk=798

製品発売時期

2014年10月

更新日

2015年05月18日

紹介URL
http://mainichi.jp/edu/univ/news/20141211org00m100013000c.html


 


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