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人間工学応用事例(GPDB)・GPDB表彰

ED-142 ロールボックスパレット作業用手袋

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概要
製品の概要

ロールボックスパレットを取り扱う作業向けに特化した、作業性と安全性を両立させた作業用手袋です。

人間工学的配慮視点

トラックの荷台や倉庫、小売店舗内で使用されるロールボックスパレットを取り扱う作業においては、作業中に手をはさんで怪我をする可能性があり安全性の確保が問題になっていました。
その対策として、手袋の手甲部分に衝撃を吸収するクッション材やパッドを設けた手袋はありましたが作業性が悪く特に、物流作業で必要とされる手袋を着用したまま筆記具を持ち伝票記入などを行う作業には向いていませんでした。
そこでこの手袋では、
(1) 手袋本来の機能性確保のため、手掌部分に薄いゴムシートから成る滑り止め部を設けました。
(2) 安全性確保のため、手甲部分には発泡ゴムから成る衝撃吸収用パッドを設けました。このパッドは凹凸形状とし、手の握り方向に直交する形で配置することにより手の動きに対する抵抗が少なく、スムーズに動き、疲労感を軽減する効果を発揮します。
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(3) 作業性確保のため、指先(爪先)部分には衝撃吸収用パッドは設けず、手袋を着用したままでの伝票記入を容易にしました
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さらに、
(4) 通気性およびフィット感の向上のため、手掌部分と衝撃吸収パッドの間に隙間を設け、伸縮性のある糸を採用しました。
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文献

大西明宏:ロールボックスパレット起因による労働災害の実態と特徴,人間工学,49(4):175-182,2013.

開発秘話

ロールボックスパレットを取り扱う作業時に手を怪我する労働災害が発生しているというデータを目にしたのがきっかけです。
手の怪我のように入院などを必要としない不休災害であっても怪我をすれば作業効率が悪くなり仕事が滞りますし、何よりも本人が痛い思いをします。「軽微な災害こそ未然に防ぎたい。」という思いから開発に取り組みました。
何よりも重視したことは、ロールボックスパレットを取り扱う際の安全性の確保とペンで字を書く際の手指の動きやすさを両立した「かさばりにくい手袋」にすることでした。この目標を達成するために、衝撃吸収用パッドの厚さや形状・配置は、実際の作業で想定される様々な手の動き(ロールボックスパレットの操作、ピンのつまみ(ロック解除)、積荷、書字等)の模擬実験をもとに決定しました。
試作品→現場でのモニター評価→改良という流れを何度となく繰り返し、納得のいく製品が出来上がりました。


特許・意匠登録番号

特願2014-181893

推薦者

広報委員会

お問い合わせ
企業名・担当部署名

アトム株式会社・市場開発課

担当者名

朝比奈 智

e-mail

sasahina@atom-glove.co.jp

その他連絡先

共同研究者:独立行政法人労働安全衛生総合研究所 
人間工学・リスク管理研究グループ 大西明宏

製品発売時期

2014年1月

更新日

2014年12月26日



 


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