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人間工学応用事例(GPDB)・GPDB表彰

ED-130 トップNANOX

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概要
製品の概要

トップNANOXは独自に開発した植物原料の界面活性剤「MEE」を高濃度に配合することにより液体洗剤の2倍濃縮化に成功し、「ニオイのもと」を「ナノレベルの汚れ成分」まで分解して落とす高い洗浄力と、従来の液体洗剤の欠点である「大きい、重い」の解消を価値としてお客様に提供しています。また、コンパクトにすることによってボトルの使用樹脂量を削減し、さらに当社従来品の2.4倍の高輸送効率を実現することで、大幅に環境負荷も低減した次世代の超濃縮型衣料用液体洗剤です。
(発売:2010年1月)

人間工学的配慮視点

ボトルは「2倍濃縮=コンパクト」として表現するため、キューブフォルムをモチーフに採用しました。従来の液体洗剤の標準的大きさである1000gと同じ使用回数を、半量の500gで実現しています。これを単純な立方体にすると、女性の手では持ちにくい大きさになりますが、キューブの稜線をアーチ状にカットすることで持ちやすくデザインしました。デザイン制作に際しては、カットの大きさと使用者の手の大きさの関係を把握するため、種々の手サイズ女性の筋電図計測などのデザイン検証を並行して実施しました。さらにはアーチ状カットを片側2隅にのみつけることで、持つだけで注ぎ方向を誘導し、アフォーダンスを付与してます。
 ノズルは詰め替えやすい広口ノズルを新開発。パウチを楽にノズルに差し込むことができるよう設計しました。さらに注出口を大きくすることで、詰め替えスピードを速め、詰め替え操作時のユーザーのイライラを解消しました。
 計量キャップには計量線を3箇所レーザー印刷し、細かな計量容量に対応しました。

開発秘話

我々はトップNANOXの容器開発を行う上で、ボトルは手の小さめな女性でも持ちやすくなるように約400名の社員の手の大きさを測定し、成人日本人の手の大きさの分布に当てはめ、設計開発を行いました。ノズル・計量キャップにおいては、従来品に対するお客様の不満点を抽出・分析し、詰め替えやすく、かつ計量しやすくすることを目標として開発を行いました。
これらの目標を達成するために設計→検証→改良設計を繰り返して容器開発を行っていますが、ボトルは150以上、ノズルキャップ・計量キャップは60以上の設計案を作成し、2年半の開発期間をかけて作り上げました。


評価結果データ
特許・意匠登録番号

特願2009-124045
特願2008-154146
特願2008-199397
特願2008-237698
実案登録:第3141949号
実案登録:第3152639号
意匠登録 第1358950号
意匠登録 第1358136号
意願2009-009321
意願2009-021846
意願2009-009320
意匠登録 第1351109号
意願2009-001366
意匠登録 第1367082

推薦者

日本人間工学会広報委員会

お問い合わせ
企業名・担当部署名

ライオン株式会社 包装技術研究所

掲載URL

http://top.lion.co.jp/products/nanox/

製品発売時期

2010年

更新日

2010年07月01日



 


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