ホーム >  人間工学応用事例(GPDB)・GPDB表彰 > グッドプラクティスデータベース一覧

人間工学応用事例(GPDB)・GPDB表彰

ED-155 Y'SACCS ERGONOMICS BACK PACK(イザック エルゴノミクス バックパック)

画像

概要
製品の概要

女性のためのリュック。ユーザーから「さらに軽くて使いやすい物がほしい」という要望があり、デザイン人間工学に基づき、製品に関するデザイン及び操作性、快適性について検討。ユーザインタビューによる潜在ニーズの抽出、持ち物に関するアンケート調査、主観評価や着圧分散評価のもと開発した。耐久性にも優れ長く使えるデザインにした。

人間工学的配慮視点

京都女子大学デザイン人間工学研究所協力のもと、人間工学の視点から軽く感じるリュックを目標に開発スタート。市場にある様々なリュックのデザイン及び持ち物に関するアンケート調査、街頭観察を実施。ライフスタイルを把握し、ポケットの個数や大きさに反映させた。ユーザの負担を軽減させるために、ショルダーストラップに着目。複数のプロトタイプを作成し、素材、形状や位置を主観評価及び圧力センサーによる着圧分散調査から検討し、決定した。ショルダーパッドにはNASAの宇宙計画の為に開発された技術を応用したクラボウの低反発ウレタンの素材を採用し、肩にだけ圧力がかからない設計を実現した。身体に接触する背面及びショルダーストラップ部分にはメッシュ素材を使用し、ショルダーパッドとリュックサックの接合面と腰部周辺にパッドを入れることで、背中への接着面を少なくし、空気の通り道を生み出し、快適に着用できるようにした。

開発秘話

リュックサックは「両手が空く」という利便性の高さから人気を集め、ビジネスマンがスーツ姿にリュックを背負うという格好も今や珍しくなくなった。一方で、街頭での観察調査やアンケート調査からみても、40代、50代の女性はリュックサックの利点を理解しているものの利用には至らず、ハンドバッグやショルダーバッグを利用している。女性のライフスタイルは変化し、働く女性も増加する中、多くの荷物をリュックサックに詰め込んでも、少しでも軽く感じられ、ユーザの負担を軽減したいという想いで生まれた。リュックサックを所持しない女性達からは、服のコーディネートとの不一致やカジュアルダウンしすぎるとの声が多く上がった。また、購入したい色として人気の高かった黒色を本製品のメインカラーとし、きめ細やかな素材を使用することで、上品に仕上げた。


評価結果データ
推薦者

山岡俊樹(京都女子大学家政学部教授 認定人間工学専門家)

お問い合わせ
企業名・担当部署名

㈱シカタ SPA事業部

担当者名

西村 博志

e-mail

nishimura_hiroshi@shicata.co.jp

その他連絡先

山岡俊樹 tyamaoka6@gmail.com

製品発売時期

2019/10/1

更新日

2019年12月13日



 


ページのトップへ