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第2期(2010年6月~2012年6月)理事長 斉藤 進

一般社団法人日本人間工学会理事長 斉藤 進 2010年7月

一般社団法人日本人間工学会の第2期(2010年6月~2012年6月)理事長を務めさせて頂く斉藤進です。

本学会は、1964年、東北大学学長を務めた本川弘一氏を会長とし、東京大学教授の大島正光氏が常任理事を兼ねた事務局長に就任して発足しました。大島正光氏は、1973年から8期22年に亘り、会長として人間工学領域の研究、教育、実践活動を力強く牽引してこられました。国内外における多大なご業績に対し本学会名誉会長に推挙された大島正光氏は、誠に残念なことですが本年5月1日に逝去されました。卓越した能力はもとより、開拓者精神にあふれた積極性とユーモアのあるお人柄により、永年に亘り私どもをご指導頂いた大島正光氏に対し、学会を代表して改めて深く感謝するとともに哀悼の意を捧げるものであります。

大島正光氏が85歳を記念し2000年に出版した著書「ある人間科学者の八十五年‐ひとから人間(ヒト)へ」に、“とどまることは衰退につながる。常に前進をはからなければ”、という言葉があります。私ども法人として一層の社会的責務を果たすべき学会としても、”とどまらずに前進を”、と自戒を込めて先達の言葉を銘記しています。

日本人間工学会は、2009年7月に一般社団法人日本人間工学会を設立し、2010年6月からは一般社団法人としての第2期活動を開始しています。学会が法人となったことに伴い、これまで17期を数えた任意団体日本人間工学会は、2010年3月31日をもって解散致しました。一般社団法人日本人間工学会は法人格を取得した学術団体として、一層の産学官民連携を深め、公益性の高い事業を継続的に実施してまいります。

本学会では、ユーザビリティや人間中心設計に象徴されるように、健康で安全な社会の実現に貢献すべく幅広い領域で活動してまいりました。会員の研究成果を公開する機関誌「人間工学」や年次大会等の講演論文集は、Journal@rchiveやJ-STAGE等で公開し、広く活用されています。国際資格として認証されている認定人間工学専門家制度を始め、国際標準規格(ISO)や日本工業規格(JIS)原案を審議し提案する等、当該分野で多くのエキスパートを擁する学会として国内外に貢献しています。

人間工学は、エルゴノミクスやヒューマンファクターとも呼ばれ、安全で使いやすい機器や製品を開発し、働きやすい快適な生活環境をつくるために役立つ実践的な科学技術です。今後とも、人間工学の実践を目指した活動成果を積極的に社会へ発信してまいります。学会内外の多くの方々からも、人間工学あるいは学会組織等に関するご意見ご要望等を事務局宛にお寄せ頂くよう、よろしくお願い申し上げます。


 


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