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アクションプラン

2008年度報告及び2009年度計画について

日本人間工学会理事長 斉藤 進
2009年7月1日

日本人間工学会(以下、学会)は、2007年度から第17期として3年間の新しい活動を開始しました。最終年となる2009年度は、1974年に法人化委員会を設置して以来、念願の一般社団法人を設立する画期的な事業年度となりました。期首に掲げた第17期(2007年4月~2010年3月)の活動目標を、改めて以下に示します。

社会へ向けた人間工学の展開
  • 人間工学の考え方を社会常識とすることにより、安全で安心できる社会の実現に貢献
  • 社会ニーズ及び学術ニーズに沿った存在感のある学会を指向
  • 人間工学により問題解決が可能となるサクセスストーリーの蓄積と展開
学会としての具体的活動
  • 人間工学実践家及び若手会員を積極的に活用し、学会活性化に有用な次世代人材を育成
  • ホームページ等を活用し、学会運営をオープンにするとともに、社会へ向けて情報を発信
  • 研究部会等の成果を広く公開し、各分野の研究活動を社会的に活用
  • 委員会等を常設委員会・担当と臨時委員会・担当に分離し、活動のポイント等を明示
2008年度の活動について

長期的に事業を行う常設委員会・担当は、広報、編集、国際協力、ISO/TC159、表彰、専門家部会等、各々の事業を順調に推進することができました。なかでも、人間工学上の良好事例をホームページ等で公開するグッドプラクティスデータベース(GPDB)の広報活動は、ガイドライン部門を新設するなど産学官民から高く評価されています。専門家部会では、GPDBの推薦や企業等とのコンサルティング活動等、人間工学専門家の活動範囲を拡大しています。

特定の目標を設定して成果を組織的に活用するために、臨時委員会・担当を設置しています。2008年度の成果として特筆すべきことは、新たに設置した委員会が人間工学の実践的普及に役立つ企業の人材育成プログラムを開発したことです。要求される専門能力、業界別履修モデル、経営に役立つプログラム等々、多角的に検討した調査報告書を出版するとともに学会ホームページで全文を公開しています。産業界の方々にも是非ともご覧頂いた上で、ご意見等を学会事務局へお寄せ頂ければ今後の活動に有効活用させて頂きます。賛助会員に向けた講演会を発展させ、年度末に開催した公開講座「人間工学の活用と実践」は、学会の活動成果を広く社会へ還元し人間工学の普及と実践を図るための好企画と自負しています。社会へ向けた活動は、学会として益々重要な事業となると位置付けています。学会に設置している支部や研究部会の在り方を見直す具体的提案は、理事会で審議の上、可能な限り2009年度以降に実施する予定です。

2009年度の活動について

これまで任意団体として活動していた本学会は、2009年7月1日に一般社団法人日本人間工学会を設立しました。学会が産学官民連携等の公的活動を行い、今後とも人間工学の社会的活用を図るための法人設立です。2009年度は、法人化を契機とし、学会の社会的責任を一層果たすための新たな事業を展開致します。

2009年度に活動している委員会や担当等の一覧を表に示しました。Webサイト等を活用した新事業、企業人材育成事業の更なる発展、多様な働き方を支援するテレワークガイドの提案、実験倫理指針の公開、関係省庁等との連携等々、社会へ向けた人間工学の展開を実践したいと考えています。近未来の人間工学を担う若手人材育成や人間工学を学んだ学生と企業との懸け橋プロジェクト等、学会が本来果たすべき役割を認識し、安全で安心できる社会実現に学会が貢献できると信じています。

これらの学会が行う諸事業に対し、多くの方々のご協力とご支援を賜りますよう、改めてお願い申し上げます。

日本人間工学会2009年度 委員会/担当等一覧
常設委員会・担当(長期的及び継続的に実施する事業)
委員会/担当名称 担当理事・委員長等 活動のポイント
総務担当 斎藤真、三林洋介、青木和夫* *第50回記念大会所掌
法人設立事務及び諸規程類整備
財務担当 垣本由紀子、外山みどり 一般社団法人への財産移転及び業務運営見直しによる経費節減
広報委員会 吉武良治 HPリニューアル、GPDB及び学生・企業の架け橋プロジェクト推進
編集委員会 加藤象二郎 学会誌の編集・発行及び大島賞と研究奨励賞受賞候補者の選考
国際協力委員会 堀江良典 国際人間工学連合、日韓共同シンポジウム、その他の国際協力活動
ISO/TC159国内対策委員会 横井孝志 ISO/TC159に関わる規格審議
表彰委員会 阿久津正大 制度設計、優秀研究発表奨励賞及び功労賞受賞候補者等の選考
日本学術会議担当 斉藤進、青木和夫 学術会議との連携拡充及び安全工学シンポジウム2009開催
横断型基幹科学技術
研究団体連合担当
青木和夫、山本栄、酒井一博、加藤象二郎、斉藤進 企画・事業、産学連携及び会誌編集等への参加
認定人間工学専門家部会 青木和夫 認定試験と再認定実施、資格制度広報、GPDB及びIEAへの協力
臨時委員会・担当(目標と期間を定め、成果を組織的に活用する事業)
委員会/担当名称 担当理事・委員長等 活動のポイント
ニーズ対応型人間工学展開委員会(新設) 榎原 毅 Webサイト等を活用し、産学官民連携を促進する新事業
企業の人間工学教育のあり方検討委員会(新設) 酒井一博 企業における人間工学人材育成プログラムの深化と教育実践試行
テレワークガイド委員会(新設) 吉武良治 テレワーク等、多様な働き方を支援するための人間工学ガイドを提案
人間工学技術戦略委員会 藤田祐志
小松原明哲分科会主査
学会活動へのロードマップ展開及び子どもの人間工学分科会設置
人間工学研究ガイドライン検討委員会 横井孝志 人間工学分野の規範的な実験倫理指針を学会として公開
選挙管理委員会 八田一利 一般社団法人日本人間工学会代議員及び役員選挙の実施
文科省科研費担当(新設) 斉藤進、青木和夫 科研費細目表等へ要望書提出
第50回記念大会担当 赤松幹之、横井孝志 大会を2009年6月に主催
第51回大会担当 横山真太郎 大会を2010年6月に主催

 


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