PIE JAPAN CHAPTER

PIE研究部会とは

IEA(International Ergonomics Association)のTechnical CommitteeであったPsychophysiology in Ergonomics(PIE)の日本支部として,2015年4月に設立されました(日本人間工学会研究部会).設立当時,活動が低下していたPIEを日本発で盛り上げるとともに,従来の生理心理計測手法とこれを人間工学分野に適用する際の方法を議論し, 新しい生理計測手法や装置に関する情報交換や課題抽出を行う活動を始めました.IEAのTechnical Committeeが再構成されてNeuro Ergonomicsとなった現在も,日本人間工学会の研究部会として積極的な活動を続けています.
これまでに,人間工学分野の目標であるwell-beingの実現に向けて,PIE研究応用のグッドプラクティス事例から実社会への活用方法を思索し,倫理的な側面についても議論を進め,啓蒙活動を行ってきました.
2021年からは,「いつでもどこでもあなただけ」というキャッチフレーズを掲げ,個人の特性,その時の状態と反応を多面的に捉え,あなたのためにカスタマイズされた評価手法を検討しています.このためには,日常場面で,測られる側の負担をなくす手法,個人差や個人内変動にも対応できる状態推定手法,それらを活かしたサービス設計が求められます.そして,実現のためには,PIE専門家,企業の開発者・エンジニア,データサイエンティスト,そしてユーザという多様なメンバーが参画して開発に取り組むことが必要です.
PIE研究部会は,これまでに蓄積された知見や豊富な経験を新しい時代にフィットさせ,フレキシブルな活動を行なうことで,この分野への関心を高めるとともに,人のwell-beingに貢献することを目指します.

発起人
石橋基範(日本大学・生産工学部)
大須賀美恵子(大阪工業大学・ロボティクス&デザイン工学部)
片山順一(関西学院大学・文学部)
萩原 啓(立命館大学・情報理工学部)
三宅晋司(産業医科大学・名誉教授)

運営体制

部会長
大須賀 美恵子(大阪工業大学・ロボティクス&デザイン工学部)
顧問
三宅 晋司(産業医科大学・名誉教授)
幹事
栗谷川 幸代(日本大学・生産工学部)
中川 千鶴(鉄道総合技術研究所)
黒坂 知絵(産業医科大学・産業保健学部)
会員数
108名(2023年9月20日時点)