9.2 人間工学−精神的作業負荷に関する原則−設計の原則
   (ISO 11075-2 の JIS対応)


JIS Z 8503(案)

ISO 10075-2 を翻訳した国際一致規格であり、平成7年度にJIS原案作成委員会を構成し、1996年3月にJIS原案として、工業技術院に原案を提出した。翻訳規格の様式の変更などでJIS化が遅れたが、1998年中には制定される見込みである。この規格は翻訳する上で、いくつかの訳語に問題が生じた、特にtaskという用語については、人間工学の他の規格(IS0 9241-2 の国際一致規格である JIS Z 8512)で「仕事」と訳しているが、JIS Z 8503 では「課業」と訳したため、同じ人間工学の規格の中での統一がとれなかった。これは、精神的作業負荷の用語を規定した JIS Z 8502 で用いた訳語と統一する必要があったことと、与えられた課題という意味を強調する目的があったためである。今後、改訂時に用語の統一について考える必要がある。

青木 記



ISO/TC159 国内対策委員会
Last modified: Jun 12 1998