8.1 機械の安全−人体測定
   −作業空間の設計と評価のためのコンピュータ・マネキンの構造と寸法


ISO/NP 15536
Safety of machinery−Human body measurements−Structures and dimensions of computer manikins for the design and evaluation of work space

規格内容概要:本規格の審議対象となる案は出来上がってはいない。しかしながら、これまでに欧州標準化委員会およびTC159/SC3において検討されきた素案をもとに予想される内容の概略を述べる。本規格は、働き場所および家庭環境の技術設計の最適化のための人体寸法並びに形状の数量化を目的として制定されたISO 7250(Basic human body measurements for the technical design)の人体寸法測定項目を参照し、コンピュータ内部にてマネキンを構成するための指針を示すものとなるであろう。2つのpartから構成される予定であり、Part 1はコンピュータ・マネキンについての基本的な最低限の要求事項について記述される予定であり、Part 2は主に構造と寸法に関する技術的内容になる予定である。

審議経過概要:本国際規格の案作成は欧州標準化委員会(CEN)の主導のもとにウイーン協定による併行投票手続きで進めることになっており、CENの中に原案作成委員会が編成されている。この委員会へ ISO/TC159/SC3からのリエゾンエキスパートが参加できることに昨年(1997年)なった。欧州における原案作成の進捗が遅いことから、SC3側から叩き台ともいうべき案を欧州に本年3月提案した。この提案内容は日本が作成したものである。その結果、Part 1の案は欧州が作成し、Part 2の案を日本が作成することに決定した。

日本の対応:今後、積極的に審議していくことにしている。

谷井 記



ISO/TC159 国内対策委員会
Last modified: Jun 12 1998