7.4 人間工学−視覚表示装置を用いるオフィス作業
   −作業環境の要求事項 技術レポ−ト


ISO/WD 9241-6TR
Ergonomic requirements for office work with visual display terminals (VDTs) -Part6TR:Environmental requirements -Technical report

規格内容概要:VDT作業環境についての要求事項を補完する為の空間構成と作業空間のレイアウトに関する技術情報である。組織と集団、心理的要素と個人、動線と通路、照明と自然光、音と騒音の項目で構成されている。

審議経過概要:1997年1月のドイツでのWG3会議において、Part 6の内、10章「作業場と作業設備の調整」および付属書E「照明と騒音抑制に関連する作業場のレイアウト」については、テクニカルレポートへの変更提案があり、決定された。規格内容として文化、地域による違いが大きいことと科学的根拠に乏しい為、規格にすることが難しいという判断であった。内容については、本件のリーダーであるカナダのゴーマン氏の提案内容を検討中で、1997年6月にオタワで専門家会議が開催された。追加すべき項目を抽出し、全体概要の整理と原案の分担を行った。次回は1997年11月に東京で開催予定であったが、参加者が少なく、原案作成もできていなかった。会議は成立しなかったが、WG3コンビーナと副コンビーナが打ち合わせた結果、現状では教科書的になりすぎる為内容の簡素化が必要との指摘があり、WG3コンビーナのカキール氏が、ゴーマン氏と調整することとなった。

日本の対応:日本から2名の専門家を登録し、内容の検討を行った。全体的には、指導、推奨の内容で、総括的に良くまとめてある。ただし、参考資料の中には、妥当性に欠けるものもあり、広報資料的な内容の削除または必要な資料の追加が必要である。1997年6月のオタワ専門家会議に参加し、関連する項目について、日本の現状を説明した。

石 記



ISO/TC159 国内対策委員会
Last modified: Jun 12 1998