5.12 インタラクティブシステムの人間中心設計過程

ISO/DIS 13407
Human-centred design processes for interactive systems

規格内容概要:本規格は、コンピュータを用いたインタラクティブシステム(consumer productから大規模システムまで)の設計において人間中心設計(Human-centred design)を 実現するためのプロセスを定めた、いわゆる「プロセス規格」である。

審議経過概要:平成9年度には、DIS投票が実施され可決された(反対投票は、オーストリア、ドイツ、アメリカ、イタリア)。現在、ここで得られた各国からのコメンを反映したFDIS投票用ドラフトの作成が行われており、1998年度中にはFDIS投票が実施される見込みである。従って、順調に進めば1999年度にはISとして発効されることとなる。これに合わせてJIS化も射程に入ってくる。現在、WG内では、投票の経過を踏まえながら、本規格を取りまく新しいドキュメント作りが審議されている。一つは、Usability Evaluation Method を纏めた技術レポートであり、もう一つは、Human-centred design process を主眼とした Usability Maturity Model の作成である。

日本の対応:日本は、本規格に対しては、「人間中心設計」の必要性及び産業界への浸透に鑑みて積極的に賛成投票を行ってきており、今後もこの方針を堅持して行きたいと考えている。また、本規格を取りまく新しいドキュメントの作成に関しても積極的に関与し、日本の意見が取り入れられるよう努力して行きたい。

堀部 記



ISO/TC159 国内対策委員会
Last modified: Jun 12 1998