4.2 人間工学−視覚表示装置を用いるオフィス作業
   −作業場のレイアウトと姿勢の要求事項


ISO/FDIS 9241-5
Ergonomic requirements for office work with visual display terminals(VDTs)−Part 5: Workstation layout and postural requirements

規格内容概要:VDT機器を用いる作業場で、使用者が快適で能率的な姿勢をとることができる為の人間工学要求事項である。それを適用する作業場においては、作業が促進し、快適になり、肉体的、精神的、視覚的な問題を減らすことができる。内容は机と椅子による作業姿勢に関する人間工学上の考え方、家具の設計、機器配置等の項目から構成されている。

審議経過概要:使用者中心の規格として検討され、第2回 DIS案は大幅に改善されたが、各国の作業姿勢(座位および立位)と家具基準の違いから、推奨事項の内容となっている。「Workplace requirements」(作業場の要求事項)から標記のタイトルに変更とな って、96年12月に第3回 DIS案の投票が行われた。17ヵ国の投票Pメンバーの内、13票の賛成(コメント付7ヵ国)、投票22ヵ国の内、4ヵ国(オーストリア、フラン ス、ドイツ、アメリカ)の反対で、第3回案が可決された。1997年9月に FDISが作成 され、12月に各国に配布された。1998年5月頃に FDIS投票が行われ、ほぼ可決されるであろう。

日本の対応:第1回 DIS投票は関連するオフィス家具業界の意見も参考にして、コメント付の賛成投票を行った。1995年11月の第2回投票も、前回の日本の指摘が反映されており、賛成投票を行った。
1996年12月の第3回も、編集上の問題に関してコメントを付けて、賛成投票を行った。今回の規格化に合わせ、1999年度には JIS原案作成に取り組む予定である。

石 記



ISO/TC159 国内対策委員会
Last modified: Jun 12 1998