3.14 人間工学−視覚表示装置を用いるオフィス作業−コマンド対話

ISO 9241-15:1997
Ergonomic requirements for office work with visual display terminals(VDTs)−Part 15: Command dialogues

コンピュータ利用の進展の中で、比較的初期より使用されてきたコマンドを用いる文字ベースの対話手法について、人間工学的な設計・評価のための手引きとなる要求事項・勧告を扱う。従来の文字ベースのコマンドとメッセージによる会話は、GUI環境が普及した現在でもなお有効な会話手段として広く利用されていて、習熟した利用者が効率のよい会話を行おうとするとき効果的な会話技法である。またGUI環境でもスクリプト言語として活用される場も残されている。この規格では、比較的最近のコマンド言語利用技術、たとえばコマンド語やパラメータの自動補填、会話履歴の再利用などの技法に関する内容が不足している。

Shall 表現の規制項目を持たない Should 表現の勧告規格ではあるが、検討対象のコマンド対話が勧告事項にどれほど沿っているものであるかを査定する適合指標値を求める手続きが、附属書として盛られている。

ISO/DIS 9241-15 は1996-04-04 〜1996-09-04 の6ヶ月投票で日本は反対したが賛成 12/15、反対 3/20(独、米、日)で可決された。ISO/FDIS 9241-15 は1997-09-18 〜1997-11-18 の3ヶ月投票で日本は賛成した。結果は全員一致の賛成 19/19、反対 0/22で、1997-12-15 にISO9241-15 として公式に制定された。

発行された規格がその時点で技術の現状に照らして陳腐化した内容に陥ることのないように早期発行を期し推進する見地から賛成投票をしてきたが、DIS投票に際しては、本文中で削除された用語が定義の項に残っていたこと、"language"と"dialogue" の同一視などの問題点があり反対投票とした。

矢頭 記



ISO/TC159 国内対策委員会
Last modified: Jun 12 1998